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By Chiaki Nishimura
更新日 13 2月 2023 02:36 GMT+9
アラブ首長国連邦のシャルジャで行われているスケートボード・パーク世界選手権は、パリ2024オリンピックのスケートボード・パーク競技の予選を兼ねています。この大会での上位入賞者はオリンピック出場権を獲得するため、選手たちは激しい戦いを繰り広げています。2月12日の女子決勝では、スカイ・ブラウンが1位、開心那が2位、四十住さくらが3位、草木ひなのが4位となり、日本勢が2位から4位を獲得しました。
スケートボード・パーク世界選手権の結果
2023年2月12日 女子決勝の結果
スカイ・ブラウン(英国)90.83
開心那(日本)86.66
四十住さくら(日本)85.15
草木ひなの(日本)84.50
ブライス・ウェットスタイン(アメリカ合衆国)84.40
ローラ・タンブリング(英国)81.53
ミナ・ステス(アメリカ合衆国)80.33
グレース・マーホファー(アメリカ合衆国)80.18
準決勝3位で通過した開は、決勝6番手で滑走。「1本目は緊張した」と決勝後のOlympics.comのインタビューで語ったものの1本目で85.00点をマークして1本目が終わった時点で首位に。「今回の大会で一番高い点数だったので嬉しかったです」と振り返った。
2本目では、45秒のランの最後のトリックでフロントサイドノーズグラインド・リバートを決めて得点を86.66点に更新。この技にはコメンテーターも「何が起こっているんだ!」と興奮気味に語り、開は「大会でやっている人がいない技だったので、出せれてよかったです」と笑顔を覗かせた。
一方、3番手に滑走した四十住は、1本目後半に組み込んでいたヒールフリップインディーで転倒。得点は67.83点にとどまった。8人が1本目を滑り終わった時点で、四十住は最下位の8位。順位については「自分では考えないようにしていたんですけど、プレッシャーはあったと思います」と振り返った。
2本目でも転倒し、2本目終了時点で順位は最下位のままだったが、「(最初の2本)失敗したけど、やれるとこまで練習したし、あと1本あるから頑張ろうと思いました」と自分を奮い立たせて3本目をドロップイン。ここでしっかりと滑りきって85.15点を出して、ブラウン(89.63点)、開(86.66点)に続いて3位に食い込むと、あとは残りの5選手の成績を待つ形になった。
「表彰台にはすごい立ちたかったけど、みんなこのために頑張っているので、『がんばれー』と思いながら見てました」
四十住の後に、ブライス・ウェットスタイン(アメリカ合衆国)やグレース・マーホファー(アメリカ合衆国)が自身の得点を伸ばしたものの、最終順位に影響はなく、ブラウンが1位、開が2位、四十住が3位で女子パーク世界選手権が幕を閉じた。
四十住は、「オリンピック(表彰台)と同じメンバーだと思うんですけど、一緒に練習してたので、このメンバーで(表彰台に)立ててよかったです」と喜びと安堵の表情を覗かせた。
また、世界選手権初出場で決勝に進出した14歳の草木ひなのは、自身の挑戦を振り返り、「自分のやりたいことができず、悔しいです」とコメント。女子パークではブラウン、開、四十住の3トップが圧倒的に力を発揮する状況について、「次の予選大会では崩しに行きます」と話し、そのための成長を誓った。
IBURI DOT SITE.は北海道苫小牧市在住の開心那選手を応援しています。